金沢で快進撃を続ける紀州男児。メディアでも話題の焼鳥屋とは

 

単身、石川に渡った紀州の鳥侍とは

和歌山県立桐蔭高校出身の和田知晃氏(38)が、あこがれの存在だった強豪・星稜高のある金沢市を中心に焼き鳥屋チェーンを展開し、快進撃を続けている。

金沢の大野醤油(しょうゆ)を使った手羽先、能登豚のメンチカツ……。焼き鳥屋チェーン「やきとり鳥珍(ちょうちん)や」を県内で経営し、地元食材を使ったメニューを提供する。和田知晃氏は、高校時代は伝統ある古豪・桐蔭高で硬式野球部の主将を務めた根っからの紀州男児。そんな彼が、当時あこがれの存在でもあった星稜高の地元・金沢に居を移したのが15年以上も前になる。今では石川の食の魅力を多くの人に発信している。

画像に含まれている可能性があるもの:屋外、室内ここで彼を簡単に紹介してみたいと思う。
元々両親が共働きで、小さいころから自分で料理を作ることは苦にならなかったと話す和田氏。得意料理は焼き飯や卵焼き。両親が笑顔で「ありがとう」とほめてくれるのがたまらなくうれしかった。そんな幼少体験もあり、「いつかサービス業をやりたい」との夢を抱き続けてきた。

桐蔭高では一塁手として活躍、3年の時には栄えある第100代主将も務めた。高1だった1995年、星稜は夏の甲子園で準優勝を果たした。星稜とは、97年に迎えた桐蔭高野球部創部100年の記念試合や遠征で4回対戦した。星稜OBの松井秀喜さんの鮮烈な印象も重なり、「プレーだけでなく、礼儀も含めて全てが雲の上の存在だった。違う分野でもいいから追い越してみたい」。出店地選びにもライバル校への憧憬(しょうけい)の念が反映されている。

「やきとり鳥珍や」の画像検索結果思いを形にしたいと、大学4年の2001年8月から、京都の焼き鳥チェーン店で、調理や経営を学んだ。翌02年3月、フランチャイズ契約で委託店長になり、三つの候補地から星稜のお膝元・金沢に店を開いた。親戚も知人もいない中でのスタート。客と会話が続かず悔しい思いもしたが、客が知人を連れてきたり、親身に相談に乗ってくれたりと、徐々に応援してくれる人が増えた。

金沢に来てから約2年半後の04年、独立して、念願の自分の店を構えた。開店初日、店に顔を出してくれたのが、星稜の山下智茂名誉監督(71)。一緒に写した写真は宝物だ。

営業の幅を広げたいと、06年5月、「やきとり鳥珍や」を金沢市もりの里にオープンさせた。今では1号店を含めて金沢、野々市、内灘の3市町に計6店舗を構える。「いろんなお客さんが来てくれ、変化に富む」とやりがいを感じる日々だ。

看板メニューは「金澤手羽先」。大野醤油をベースに、2日間火入れしたタレとスパイスで味付けした。レベルの高さが評価され、13年に金沢市の「金沢ブランド」(現金沢かがやきブランド)に認定された。

昨年からは「金澤メンチ」をメニューに加える。能登豚のひき肉、小松とまとのピューレに、加賀レンコンで食感をひき立て、隠し味に大野醤油を使う。全国各地にも積極的に打って出る。百貨店の物産展に毎月出店し、金澤手羽先など5商品を販売。金澤メンチも県外での販売商品に加え、すっかり金沢だけでなく県外の人々まで魅力を伝えつづけているのである。

「やきとり 鳥珍や」HP

 

「手羽先サミット2017」の画像検索結果 「やきとり鳥珍や」の画像検索結果

 

「手羽先サミット®2017」に石川県で唯一出場

今年の夏(6/9~11)に名古屋最大級の食フェス、手羽先日本一を決める大会【手羽先サミット2017】が久屋広場で開催された。全国から名だたる強豪の手羽先自慢が『25店舗(愛知県13店舗、その他12店舗)』集結し、熱い闘いが繰り広げらたのだ。来場者数はなんと!12万人!

名古屋と言えば、鳥の都と言っても過言ではない激戦区。「世界の山ちゃん」や「風来坊」は、他府県の人間でも一度は耳にしたことはあるだろう。そこに石川県から唯一参戦したのが「金澤手羽先 鳥珍や」だ。手羽先サミット2015では初出場で金賞受賞しており、今年は最後の参戦と決めていた。

「俺の味なら、きっと受け入れられるはずだ」
和田氏が来る日も来る日も改良を重ねてきた味と品質、そして熱い気持ちがあれば負けない自負があった。日々休みなく努力してきた成果を発揮するときがきたのだ。

そして3日間の熱い戦いが終わり、手羽先サミット(R)2017結果発表の時が来た。

グランプリ:サガミチェーン(2790票)
金賞2位:鳥珍や(2352票)
金賞3位:勝文商店(2294票)
金賞4位:とり日和(1437票)

201761271238.jpg鳥珍や、惜しくも準グランプリだ。あの大手チェーンのサガミにたったの300票差の2位。悔しい!でもアウェイの地でのこの成績は、誰もが認めてくれる大きな功績だ。

和田氏はこう話す。
「昨年悔しい思いをし落ち込んだり反省したり悩んだりしましたが、今日で全て吹っ飛びました。もちろん今回も日本一を逃したのは悔しいですが、そんなのはもうどうだっていいくらい充実した3日間でした。最高の仲間達とこうして一つになれたことが一番感動しました。1万本以上の手羽先を準備し、ファサード、オペレーション、投票促進、色々戦略を練って挑んだ大会でした。それをあうんの呼吸で全てやり抜いた結果完売しました。そして、今年一番力を入れたのは接客でした。1人1人のお客さんの顔を見て注文を聞き、商品をお渡しし、笑顔で投票を促す。単純なことですが、これが一番の勝因だった気がします。これは金沢の店舗でも同じで、また1からそういうことを見直していきたいと思いました。最後に応援してくださった皆様、ご来場してくださった方々、関係者の方々、運営スタッフの方々、本当にありがとうございました。」

彼が何よりも口に出したのが「感謝」の言葉だ。誰よりも必死で3日間立ち続けたのは間違いなくオーナーの彼だった。喜びもあり、悔しさもあるだろう、しかし、真っ先に出た言葉が仲間達への感謝の言葉だ。そして心を込めたサービスに徹底したと。
「美味い」という字は、美しい味と書く。彼と彼の仲間達の「感謝」という心の美しさが味として手羽先1本1本に乗り移った結果だ。来年、再来年と出場したなら、間違いなく優勝できるだろう。そう私は確信したのであるが、今年が最後だというから残念だ。是非この悔しさは、金沢という地から全国一を目指してほしいと思う。

最後に和田氏はこうも話す。「グランプリのサガミさんとは決勝戦したいです。本当はめっちゃ悔しい」
この悔しさは地元石川、そして故郷和歌山で晴らして欲しいと思うのである。

鼻毛の森

ついに和歌山でも「鳥珍や」が味わえる!?

「和歌山から来て、親戚も身内もいない自分を支えてくれた石川に恩返ししたい。石川の食材を他でも味わってもらう『地産他消』を実践したい」

和田氏には、育ててくれた石川県への感謝を常に口にしている。そしてもう一つ、彼には熱い想いがあった。それは、石川で15年以上も磨き続けてきた味と技術を故郷和歌山にも持ち帰りたいという想いだ。

そんな彼は大繁盛の店を切り盛りする傍ら、石川の食材を使ったメニューも次々と創作し、創業10周年の昨年、得意のタレづくりを生かして焼き鳥の缶詰を企画したのだ。「鳥珍や監修 やきとり缶詰」として今春から石川で販売し、そしてついに先月から念願の和歌山県での販売をスタートさせた。和歌山県では地元のスーパー「オークワ」の一部店舗で先月から置いてもらっている。しょう油を使った深みのあるタレに、香ばしい香り、軟らかな肉質が特徴で、野菜炒めや親子丼などの具材にもお勧めという。「故郷の和歌山でも、石川の食の素晴らしさを知ってもらえれば」と熱く語る。

 念願だった故郷での販売開始に喜びもひとしおで、和田氏は「缶詰を企画した段階から和歌山で販売したいと思っていた。和歌山にいる知り合いにも、自分が遠く離れた土地で頑張っていることを伝えたい。いずれ機会があれば和歌山でも店を構えたい」と期待を胸に笑顔で語るのであった。

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