和歌山の企業が開発した『40kmを10円で走る電動モビリティガジェット』

どう見ても自転車にしか見えないこの商品。
実は、電気走行、ペダル走行、ハイブリッド走行(電気+ペダル)と1台で3つの使い方ができる「グラフィット」という次世代型の乗り物だ。

皆さんは、ご存知だろうか。今夏、大きな話題となったこのハイブリットバイクを開発したのが、和歌山の企業であることを。

この電動ハイブリットバイク「glafit(グラフィット)バイク・GFR-01」を開発したのが、和歌山県和歌山市のベンチャー企業であり、自動車関連製品の企画から製造・販売までを一貫して行うFINE TRADING JAPAN(以下FTJ)なのだ。

そのFTJが手掛けた次世代モビリティブランド「glafit」の第一号製品が、この「GFR-01」なのである。


FINE TRADING JAPANの代表、鳴海禎造社長(36)とは

雑賀小学校、西浜中学校、開智高校を経て関西外国語大学へ進学した鳴海社長。

学生時代からニュース和歌山の皆さんコーナー譲ります欄を利用し、「自分には不要でも相手には欲しいものがある。ニーズに合わせたものづくりの原点になりました」。
20代で自動車販売と修理店を立ち上げ、中国に自動車部品の生産工場を開設。現地へ足を運んだ際、目に留まったのが電気で走る自転車だった。「海外では普及していて、時速30㌔近く出るロードバイクと同じ感覚。日本は法の壁で原付扱いですが、利便性が上回ると思いました」

グラフィットは現在、中国の子会社で作っており、「月1000台売れれば和歌山に工場を設けたい。国内の技術者を集めた研究所も立ち上げ、和歌山で新しい産業を生み出す」と意気込む。


glafitバイクの特徴

1.3つの走行モード

glafitバイクは3つの乗り方がある。自転車として乗る「ペダル走行モード」と、電動バイクとして乗る「EV走行モード」、電動に加えペダルを漕ぐ「HV走行モード」だ。HV走行モードは電動アシスト自転車とは異なり、ペダルを漕がなくても前進する仕組みになっている。

glafitバイクは3つの乗り方がある。

自転車として乗る「ペダル走行モード」と、電動バイクとして乗る「EV走行モード」、電動に加えペダルを漕ぐ「HV走行モード」だ。
HV走行モードは電動アシスト自転車とは異なり、ペダルを漕がなくても前進する仕組みになっている。

2.充電式で、排ガスも出ない。

使用されるエネルギーは電力で、リチウムイオンバッテリーが搭載されている。1回の充電(4〜5時間)で最大45kmの走行が可能だという。

使用されるエネルギーは電力で、リチウムイオンバッテリーが搭載されている。1回の充電(4〜5時間)で最大45kmの走行が可能だという。

3.折りたためば、旅行などでも活躍しそう。

 

また、コンパクトに折りたためるため、車のトランクに入れて運ぶこともできる。
重さは約18kgあり、軽々運ぶというわけにはいかないが、専用のバッグを開発中だ。

4.USB充電や指紋認証ロックも搭載。なんだかハイテク

 

ガジェット好きにはたまらないディテールも魅力だ。
2.1AのUSBポートからはスマートフォンなどを充電できる。ロックは指紋認証のためキーを持ち運ぶ必要がない。

5.おもしろ商品じゃなくて、公道をちゃんと走るために

公道を走るための安全性に配慮し、フレームの強度はJISの基準をクリアしているとのこと。もちろん灯火類も装備されている。ブレーキも自転車などに使われるVブレーキではなく、ディスクブレーキを使用している。電動バイクとして公道を走る際にはナンバープレートとヘルメットの着用が必要となる。

公道を走るための安全性に配慮し、フレームの強度はJISの基準をクリアしているとのこと。もちろん灯火類も装備されている。
ブレーキも自転車などに使われるVブレーキではなく、ディスクブレーキを使用している。
電動バイクとして公道を走る際にはナンバープレートとヘルメットの着用が必要となる。

6.デザインはあえて「普通」にした

FTJの代表・鳴海禎造氏は、UPQから発売された小型電動バイクとglafitの違いは、あえて「普通」な形のバイクを作ったところにあると語った。「うちは近未来的な、斬新で見たことのないバイクを狙って作ったわけではないんです。近未来的な乗り物って見るぶんにはいいんですけど、地方とかで走っていると目立って恥ずかしい。本当に『普通』の商品を目指していて、電動バイクの普及の足がかりにしたいです」

FTJの代表・鳴海禎造氏は、UPQから発売された小型電動バイクとglafitの違いは、あえて「普通」な形のバイクを作ったところにあると語った。
「うちは近未来的な、斬新で見たことのないバイクを狙って作ったわけではないんです。近未来的な乗り物って見るぶんにはいいんですけど、地方とかで走っていると目立って恥ずかしい。本当に『普通』の商品を目指していて、電動バイクの普及の足がかりにしたいです」

7.気になる「安全性」は最優先

UPQはスマートフォンのバッテリーが過熱し焼ける事故があったり、ディスプレイ製品のスペックが宣伝していたものに満たなかったり、なにかと問題を指摘されている。同社の電動バイク「UPQ BIKE」にも不安の声は多い。ではこの点、glafitはどうなのだろうか。鳴海氏に聞くと、「弊社が他社さんに比べて、特別・絶対的な技術を持っているかと言われると、そういうことはない」としながらも、こんな答えが返ってきた。「例えばモーターが壊れても前に進まなくなるだけですが、フレームとブレーキに関しては怪我につながる可能性がある。これらに関しては、本来必須ではない耐震性試験を行ったり、ディスクブレーキを採用するなど、必要以上・できる限りの対策をしています」

UPQはスマートフォンのバッテリーが過熱し焼ける事故があったり、ディスプレイ製品のスペックが宣伝していたものに満たなかったり、なにかと問題を指摘されている。同社の電動バイク「UPQ BIKE」にも不安の声は多い。
ではこの点、glafitはどうなのだろうか。鳴海氏に聞くと、「弊社が他社さんに比べて、特別・絶対的な技術を持っているかと言われると、そういうことはない」としながらも、こんな答えが返ってきた。
「例えばモーターが壊れても前に進まなくなるだけですが、フレームとブレーキに関しては怪我につながる可能性がある。これらに関しては、本来必須ではない耐震性試験を行ったり、ディスクブレーキを採用するなど、必要以上・できる限りの対策をしています」

8.漕がなくても進む、爽快感!

発表のあと、会場の廊下で試乗をさせてもらった。乗り心地は自転車だが、ペダルを漕がずともビュンビュン進んでいくのはとても気持ちがいい。


クラウドファンディングで日本一、そして・・・

makuakeで開始したクラウドファンディングの先行販売では、4色展開・1台11万2500円で注文を受け付けている。5月30日15時にプロジェクトが公開されてから、3時間ほどで目標金額の300万円を達成。31日10時現在、1000万円以上の資金を集めている。

 今年8月、総額1億2800万円超とクラウドファンディングの資金調達額で日本記録を樹立した、「glafitバイク GFR-01」。鳴海禎造社長に「商売」の原点、恩師からの教えについて聞いた。

大学卒業後、故郷の和歌山で自動車販売・修理ショップを創業。以来、輸出入業やパーツ販売などを含め、車に関わるビジネスを続けています。

2012年に自社ブランド「glafit」を立ち上げたところ、バイク好きの社員が電動バイク製作を提案してくれまして。地方はバスや電車がなく、行きたい店が点在している。その点と点を埋められたらつくる意義も十分あると考え、製作に踏み切りました。

そして今年、クラウドファンディングサイトMakuakeで折りたたみ式電動ハイブリッドバイク「glafitバイク GFR-01」を展開したわけですが、想像をはるかに超える資金調達ができた理由は、自動車業界・バイク業界関係者からも意見をいただき、企画を1年練ったこと。クラウドファンディングを始めた瞬間からいきなり「お願いします」というのではなく、始める前に応援してもらえる関係をどれだけ築けるかが重要だと考えます。

僕の「商売」の原点は「ないものを手に入れること」。子どものころから電化製品が家になく、小学生のときに友達が「ドラえもん」の話をしてもついていけないので、粗大ごみの日にテレビを自力で拾ってきたのが始まりです(笑)。

高校はその年に開校した地元の私立校で、同級生はロレックスの時計やシャネルのサングラスを身につけている御曹司ばかり。僕は小遣いがなく、バイトも学校が禁止していたから、青春18きっぷを購入して東京に行き、東京限定の服や靴などを購入して、個人売買仲介雑誌で転売を始めました。

大学時代は、ようやく家庭にパソコンが普及しだしたタイミングで、自分でパーツを組み立ててオリジナルのパソコンを製作し、販売しました。その後、マンガ『頭文字D』にはまった僕は、S13シルビア車を購入。改造が楽しく、次第にオリジナルパーツを人にもつくって売るように。それが起業の基礎となったわけです。

その後、1000万円の高利の借金を抱えたり、輸出業がリーマンショックで絶望的になったり、社員全員が退職しそうになったりとさまざまな危機に直面したのですが、大久保秀夫さんの『The 決断』という本と出合い、僕の運命は変わりました。

大久保さんには3年間弟子入りし、たくさんのことを教わりましたが、特に重要視しているのは「100年ビジョン」をつくり、「社会性」「独自性」「経済性」という3つのキーワードを考えること。

商売は「儲かるかどうか」で始めるのではなく、「社会的な価値があるか」「他社の商品・サービスと何が違うのか」「継続できるための利益を生み出せるか」の順番で考える。それから、迷ったときは余命3か月だと思って決断する。これらの教えが、会社を続けるための現在の指針となっています。

あと、僕はガジェットが好きで、パソコンや携帯電話は半年に1回買い換えます。それは物欲を満たすためではなく、いろんな人の手によって生み出されたプロダクトに触れるため。ユーザー視点とメーカー視点の両方を持つことが、自分たちがプロダクトを生み出すときのヒントになると思っています。

<鳴海禎造のある一日>

7:00 起床
9:00 出社
10:00〜11:00 会議
12:00〜13:00 ランチ
14:00〜15:00 会議
15:00〜16:00 来客
18:00 退社
19:00〜23:00 会食
0:00 帰宅
2:00 就寝

<鳴海禎造が大切にするもの>



ヘッドホン
ガジェット系の雑誌編集ができるほどのガジェットオタクとしては、ヘッドホンも6つほど持っていて、音をそれぞれ検証して使用しています。BOSEのワイヤレスヘッドホンはノイズキャンセリングが最強なので、飛行機で愛用。

人生の書
大久保秀夫さんの『The 決断』。経営で迷っていたときに読んで、すごく力をいただいた。常にストックを持ち歩いていて、これは!という人に差し上げています。


和歌山発「グラフィットバイク」が県と市の公用車に|鳴海禎造さんに感謝状

「鳴海禎造」の画像検索結果和歌山県庁(和歌山市小松原通)と和歌山市役所(七番丁)に11月27日、折りたたみ式電動ハイブリッドバイク「glafit(グラフィット)バイク・GFR-01」が寄贈された。寄贈者は「glafit」(南大工町7)社長の鳴海禎造さん。(和歌山経済新聞)

寄贈された「glafitバイク」にナンバーを取り付ける尾花正啓市長(左)と鳴海社長

電動バイクと自転車の機能を兼ねそなえ、電動走行、自転車走行、両方を組み合わせてペダルをこぐとモーターも駆動するハイブリッド走行ができる同バイク。今年5月30日にスタートしたクラウドファンディングでは、約1億2,800万円の資金を調達し国内のクラウドファンディングにおける最高金額の記録を樹立した。

県は同バイクを「和歌山県クラウドファンディング活用支援プロジェクト」に認定し実現に向けた支援や情報発信を行い、市も8月にチャレンジ新商品として認定しPR支援を行う。

仁坂吉伸和歌山県知事は「グラフィットバイクは自転車では少し遠いという場所に行くのにちょうどいい。庁内で需要調査をして、数台購入する予定。和歌山で生まれたバイクが世界中を走ればうれしい」と話した。

鳴海さんは「ベンチャー企業で乗り物を作るのは珍しく、不安を感じる人もいるが県や市から認定・支援を受けて、無事に製品を出荷して県や市にお返しできることができた。今後は和歌山ひいては日本の経済に寄与できる会社にしていきたい」と意気込む。「JR西日本とも協力してサイクルトレインにグラフィットバイクを持ち込むなど、鉄道との連携も模索している。和歌山から新しい地域連携の発信もできれば」とも。

寄贈されたバイクは今後、公用車として近隣の施設や企業訪問などに使われるという。


気になる価格は?どこで買えるの?

販売開始はクラウドファンディングキャンペーン終了後の2017年10月2日から。4色展開で、値段は税込み15万円。出荷は11月末から順次展開となる模様です。

1.商品名:ハイブリッドバイク・GFR-01
2.先行予約開始日 :2017年10月2日(月)
3.店頭販売価格 :138,889円(税別) 【税込150,000円】
4.取扱店舗:全国のスーパーオートバックス(74店舗)
5.取り扱いカラー:4色展開(ホワイトツートン、スーパーブラック、ファッションカーキ、ミカンオレンジ)
6.商品お渡し日 :2017年11月末から順次


まとめ

makuake至上もっとも早く、もっとも大きな金額を達成したプロジェクト。リーダーの鳴海禎造社長が私と同じ和歌山市出身で、しかも雑賀小→西浜中出身も同じというから驚いた。こんな凄い後輩、いただろうか。

原付バイクなのか自転車なのか、安全性は? 話題に尽きないプロジェクトだったが、キャンペーンの支援者のコメントを見る限りこのようなコンパクトなモビリティを心待ちにしていたという意見が多い。

強い野心と理念で困難を乗り越え、そして高い完成度のプロダクトを作り上げた鳴海社長のFINE TRADING JAPAN。このような若い人達にスポットライトが当たる「新たなスタートアップ」の時代が到来したこと、そしてその企業が和歌山であることに強い喜びを感じる。

また、こうした取り組みに和歌山市が支援するという新しい地方創生の流れでもあること。今後も和歌山から多くのスタートアップや起業する若者が増えることを期待したい。

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